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by メグ
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メグの心の世界

ある日の夜、メグって言う女の子が1人で歩いていました。メグには心がありませんでした。ボーっと夜空に散ばれたお星様の数を数えてると1つの流れ星が通り過ぎたのです。メグは願い事ができませんでした。その夜、丘の上の夜景が一望出来る場所の大きな木の下にそっと、座り眺めていました。そこは不思議な場所。丘だけが浮かんでるの。空に浮かんでるの。下を見れば蟻さんのようにしか見えない人家や人、公園・・・。メグだけ、この不思議な世界に来たの。丘の上には大きな木さん、花々さん達、小さなお池、土竜さんのお家、小鳥のお家も栗鼠さんのお家もあったの。でも、夜だからみんな眠ってる。けど、そこに栗鼠の赤ちゃん、名前は「チップちゃん」が出てきてメグのそばに座ったの。「どうしたの?」って声かけてくれたの。でもね、チップちゃんのお母さんが「外に出たら危ないでしょ」ってお家に連れてっちゃった。その夜、メグは木の幹に身体を寄せて眠りました。
「わ~い、朝だ~」って沢山の声が聞こえる中、目を覚ましたの。すると、もう、太陽さんも動物達もみんな元気にはしゃいでいました。でも、メグはその中に入ろうとは思ってません。でも、その時、昨夜のチップちゃんが「一緒に遊ぼうよ」って言ってくれたの。
メグは嬉しくも、嫌がりもしないまま、着いて行ったの。チップちゃんを含め、みんな楽しそうだったよ。中には泣いてる土竜のベイビーもいたの。でも、私は近寄ってあげることもしなかった。
「どうしたの?元気ないね?」って向日葵さん。
「なにかあったの?」ってチューリップさん。
「ここは、みんなが元気に生きてるよ」って金木犀さん。
どの言葉にもメグは答えませんでした。ただただ、今にも落ちそうな丘の端っこで空を見てるだけ。
ある時、「あ~~あ!よく寝た、よく寝た。今日もいい天気じゃのう?太陽さん」って大きな木さんが欠伸をしながら言いました。すると、みんながいっせいに「木さん、おはよう」って集まってメグはただ1人になってしまったの。そこに長く伸びた枝が私の身体に触れ、「こっちにおいで?」って木さんが手を伸ばしてくれたの。メグは考えたの。メグがいるここには誰もいない。でも、木さんの周りにはたのしそうなに笑顔の動物さん達がいっぱい。メグは誰もいない場所から引き寄せられるように木さんの方に導かれました。すると、木さんの葉の間から、林檎や蜜柑、葡萄や桃・・・季節を問わずに沢山の果物が実ったのです。大人も子供も、みんながみんな分け合い嬉しそうに食べてた。今まで泣いてたベイビーも笑ってる。でも、メグは自らもぐ事さえせずに後を振り返り、また丘の端っこに戻ろうとした時、空にいた太陽さんがメグを通せんぼ。左右に動いても太陽さんはメグを離してはくれませんでした。
モアモアと暑い太陽さん。そこへ、お池の中から金魚のママが「これ、カブってごらん?」って透明のキラキラとしたお水がはいったバケツをメグに手渡しました。が、メグはかぶろうとしません。すると、後から長い木さんの手がバケツを取り、バシャ~ンってメグにかけたのです。その瞬間のメグは気を失っていたのですが、目を覚ますとそこには大勢の優しさがありました。「大丈夫?」「寒くない?」「恐かった?」「風邪ひかないようにね」あらゆる言葉に初めて私の目から大粒の涙が溢れたのです。今まで、心がなく、涙なんぞ流せなかったメグに涙。すると、チップちゃんが「あっ!メグちゃんの涙は透明でキラキラしてるね」って。そして、初めてメグが笑ったの。みんなが大喜びしてくれたの。花さん達は大合唱を木さんは果物や飲み物、ご飯やおかず、お菓子や、ケーキを出してくれたのです。
「おめでとう、心、いつまでも大切にしようね」ってみんな。メグは沢山の嬉涙を流したらね、濡れた地面からまた新たな芽や自然が誕生しました。
太陽さんが通せんぼしてくれなかったら、バケツの水かぶせてもらわなかったら、花さん達の合唱を聞かなかったら、みんなの優しい言葉がなかったら メグは涙を流すことも、笑うことも絶対出来なかったよね。
太陽さん、木さん、みんな、ありがとう。

おしまい


心のメグの世界を綴ってみました。
読んでくれてありがとうございました。

いつか、絵本が描いてみたいです。
by papy-gonta_love24 | 2007-06-25 07:05